良品紹介@モノマニア: 2014/11/22

2014年11月22日土曜日

冷え性や疲れに効く薬酒;赤たる保命酒(鞆の浦)の紹介!

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 もうだいぶ前(秋口?)ですが、友人のオススメで、広島県福山市の鞆の浦に行きました。目的は例によって町歩きですが、日本三大健康酒?の1つである保命酒の飲み比べも大きな目的でした。わが信州にも、養命酒という世界的?に有名な健康酒があります。

 また、福岡には貝原益軒の『養生訓』という(≒学芸員の友人Mさんの心の師匠)のレシピからなるお酒【こちら】があったりして、Atlasもちょくちょく試してきました。 

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 保命酒は、まあ、養命酒を思い浮かべて頂いたら良いですが、要するに薬酒です。Wikipediaによればルーツは江戸に遡り、鞆の浦に下った大阪の医師が作り始めた薬酒です。その後、明治以降に数件の保命酒蔵ができ、現在4軒が残っています。

 つまり、岡本亀太郎本店入江豊三郎本店八田保命酒舗(赤たる保命酒)、 鞆酒造です。いずれも徒歩圏(10分圏内)に密集しており、どの店も味見をさせてくれます。地黄などの生薬が使われている点ではどのお店も同じですが、味はかなり異なるので「飲み比べ」が成立します。

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 八田保命酒舗赤たる保命酒 1800ml 
 ¥2,990 楽天市場 在庫あり!  


 なかでもAtlasが最も気に入ったのが赤たる保命酒です。店舗は(失礼ながら)観光化されておらず「ぱっと」しない感じでしたが、「これはやるだろうな!」という店構えで、期待して入ったら完全に「あたり」でした。

 養命酒的な味を想像した場合、こちらの保命酒は一言で言えば「濃い」です。洋酒的な風情もあり、水で割って飲むのに最適。食前酒に最適です。養命酒のように、用法・用量などがある「薬的」な風もないので、純粋にお酒として分量を気にせずに、楽しんで飲める点も良いです。

 薬酒としては、地黄、当帰など16の生薬を使っているため、冷え性や疲れに効果てきめんです。夏明けにかなりバテていた時期には本当に重宝しました。


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 なお、写真のお酒ですが、赤たるさんで作っているフランスへの輸出用に作っている度数の強いお酒です。 Bao Mingという名前ですが、蒸留酒並の30度の輸出用の保命酒です。名前的に中国語っぽいような、ベトナムっぽいような名称ですが、仏領インドシナと関係あったりするのか、よくわかりません。

 両方飲みましたが、やはりAtlasとしては普通の赤たる保命酒が良いです。多分、度数の強い物は焼酎の添加量が多いため、ちょっと風味にかけますので。そのため、Atlasは最終的には、普通の保命酒と割ってBao Mingを消費しました。ブランデーなどの蒸留酒をのみつけるフランス人には良いのでしょう。